東北・仙台で茶道文化講演会
〜 千 玄室大宗匠が宮城支部にて講演 〜




  菊薫る10月4日、千 玄室大宗匠は宮城支部(藤井 黎支部長)主催による特別講演会に臨まれました。同講演会は、宮城県教育委員会並びに仙台市教育委員会の後援を受け、これからの日本を担う学生生徒に茶道の持つ日本文化の素晴らしさを理解してもらう目的で宮城県内の大学生・高校生約600人を対象に、仙台市青葉区の勝山館で開催。

  講演に臨まれた大宗匠は、「礼に始まり礼に終わるという基礎が人間関係にとって大事です。今の若い人々に望みたいことは、若い間に、いろいろなことを見て、そして、自分の心を開いていってもらいたいということです」と説き起こされ、「躾」と和の文化の見直し、お茶の歴史と効用、どのような些細なことにでも感激をもってする「奉仕」の意義を説かれ、最後に、「教育関係に携わっておられる先生方の英知と勇気を生徒たちに与えてやってくだい。それによって、今の日本から本当の平和を発信していくことができます」と結ばれました。


宮城県内の約600人の大学生・高校生が熱心に聴講


  生徒代表からの謝辞


会場に設えられた呈茶席にて


  講演会終了後、宮城支部青年部設立40周年を記念し、大宗匠を囲んでの懇親会が開かれました。
  懇親会には、仙台市長の梅原克彦氏、伊達家18代当主の伊達泰宗氏はじめ多数の来賓、支部役員、青年部OB、青年部会員が出席し、和やかで祝意あふれるひとときとなりました。