KSI公開シンポジウムで
家元が講演




  12月16日、京都大学時計台記念館において「やさしいサステイナビリティ学」と題する公開シンポジウムが開催され、千 宗室家元が講演されました(主催:KSI=京都大学サステイナビリティ・イニシアティブ)。
  サステイナビリティ(Sustainability=持続可能性)学は、地球規模の環境問題等を、地球・社会・人間の相互関係性から解明し、未来を見据えた持続可能なビジョンを構築する新しい学問分野です。この公開シンポジウムは、京都大学をはじめとする関係大学等が連携し新しい学問の紹介と理解を図るため、講演と討論会が行われたもの。

  家元は、講演3「一期一會」として登壇。「利休七則」を示して話し始められ、限られた場所を分かち合うことで最低限必要なものが見極められるとし、"持続可能"な社会の姿を考察されながら、茶道の深い精神性を分かりやすく語りかけられました。

  プログラムはこのほか、安田喜憲氏(国際日本文化研究センター教授)、中西進氏(京都市立芸術大学学長)による講演、黒川紀章氏を囲む討論会が行われ、学生・市民らが聴講して有意義でした。