九州茶道文化講演会
−千 宗室家元講演−




  5月24日、福岡市中央区の福岡電気ホールにおいて、第35回九州茶道文化講演会(主催:淡交会九州地区 担当:博多・福岡連合会)が開催され、千 宗室家元が講演されました。
  この講演会は、九州地区の会員らにとって筥崎宮献茶式とともに、薫風の時季の恒例行事となっています。会場には福岡市内のみならず九州各地より約1200人が参集。講演前にはホールロビーに呈茶席が設けられ、県内5大学(九州大学・西南学院大学・九州産業大学・福岡女子大学・西日本短期大学)の学生がお手伝い、参加者に一碗が供されました。


呈茶席


  講演会は、午後6時に開会。後藤豊彦九州地区長の主催者挨拶で始まり、続いて、来賓の福岡県副知事の海老井悦子氏より挨拶。その後に家元の講演となりました。


後藤地区長の挨拶 海老井副知事より挨拶




  家元は、先ごろ発表された「座礼」について、考案に至った経緯や製作意図を説明されながら、「茶の湯は譲り合いの精神、人の心を察することで成り立っています。どなたも隔てなくお茶を楽しめるよう、心の豊かな人が集う場が広がってほしい」と結ばれました。

  家元講演に続いて、後藤宗国業躰による「花月之式解説」、ビデオ「京都迎賓館に生きる伝統的技能」が上映され、講演会は終了しました。

  夕刻からは、ホテルニューオータニ博多において、家元を囲む懇親会が和やかに催されました。


松本昇三連合会副会長より挨拶 「花月之式」に出演した学生たち