千 玄室大宗匠、古典の祭典で講演
―源氏物語千年紀特別事業―


  千 玄室大宗匠は11月2日、館長を務められている京都市生涯学習センターが「源氏物語千年紀」の事業の一環として開催した「古典の祭典」で、「源氏物語と古典の日」をテーマに講演されました。




  今年は源氏物語が記録にあらわれて1000年の記念の年にあたり、大宗匠は2年前に「源氏物語千年紀呼びかけ人」代表に就任。日本の文化形成の上で重要な役割を果たした源氏物語を顕彰し、古典の大切さを認識していこうと源氏物語千年紀の実施の呼びかけを行われ、今年は記念式典を中心に関連事業が全国各地で開催されています。
  11月1日に京都市左京区の国立京都国際会館で行われた記念式典には、天皇皇后両陛下のご台臨を賜り、古典をよりどころに世界の人々とより深く心を通わせるため、11月1日を「古典の日」とすることを宣言しました。
  大宗匠は講演で、「源氏物語は外国の研究者も多い。それは、外国の方にとって日本が山紫水明の素晴らしい自然のなかで育まれた独特の文化を持つ憧れの国であり、古典文学は日本文化の精神を伝えるものであるからです。皆さんが「古典の日」宣言を機として、一冊でも二冊でも手に取っていただければと思います」と語りかけられました。