千 玄室大宗匠
リーガロイヤルホテル創業75周年記念講演




  5月6日、リーガロイヤルホテル大阪において、リーガロイヤルホテル75周年記念特別講演が開催され、千 玄室大宗匠が「平和への道 茶の心」と題して講演されました。
  大宗匠は、「終戦から65年が経ち、無念にも海に散っていった我々の戦友が、今の日本の状況を憂いと悲しみをもって見ていると思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。私は、命ある限り“一碗からピースフルネスを”の精神を世界各国に伝えていかなければならないと感じています」と話されました。また、「最近、日本人は自国の文化を知ろうとしません。しかし、普段の生活でも季節の花を生ける、お香を聞くなど伝統文化に触れることが必要です。一碗のお茶をもって茶の心を伝えていくことが、我々の住みやすい平和な日々につながるのではないでしょうか」と結ばれました。会場に集まった900名を越える参加者は、大宗匠の言葉に熱心に聴き入りました。




  また、講演前には藤井宗悦氏(大阪東支部)担当の呈茶席が設けられ、来場者に一碗が呈されました。