千 玄室大宗匠
「日本の歴史と文化」遊学講座で講演




  5月19日、千 玄室大宗匠はアクロス福岡イベントホールにて開催された「日本の歴史と文化」遊学講座において「お茶のこころ」と題して講演されました。本講座は財団法人西日本文化協会が主催し、九州・沖縄文化力推進会議と文化庁が推進する「九州・沖縄から文化力プロジェクト」の一環として実施されているもので、この度の講演は五周年を記念して行われたものです。




  大宗匠は、「昨今は環境問題、家庭問題と様々な問題が深刻化しています。私たちは、誰かに解決を任せるのではなく、一人ひとりが人類を愛する、平和を愛するという志をもって前向きに行動していかなくてはならないでしょう」と語られました。また、秀吉と朝顔のエピソードや『日本教会史』などに触れながら、「千利休は茶の湯を単にお茶を飲むだけのものではなく、人倫・道徳の道である“茶道”として大成されました。目に染み入るような自然そのものであるグリーンのお茶を通して、感謝の心を身につけてください」と結ばれました。大宗匠の温かい言葉に参加者は深く聴き入りました。