第1回きょうから始まる温CO知新プロジェクト
千 玄室大宗匠基調講演
「終戦から65年、あらためて思う 語り継がれるべきこと」




  8月15日、京都市のみやこめっせにおいて「第1回きょうから始まる温CO知新プロジェクト」が開催され、千 玄室大宗匠が「終戦から65年、あらためて思う 語り継がれるべきこと」と題して講演されました。会場には佐藤正久参議院議員、門川大作京都市長はじめ多数の来賓と約750名の参加者がつどいました。
  本プロジェクトは、京都の大学生を中心としたグループが戦後65年を迎えた今、戦争体験者から話を聞くなど戦争の実相を後世に伝えるべく取り組んでいるものです。一部の学生は本年6月に開催された沖縄・終戦65年「平和の祈り」にも参加しています。




  大宗匠は講演で自身の戦争体験をもとに「特別攻撃隊の戦友から、生きて帰れたらお茶を飲ませてくれと頼まれたときに、私たちは生きて帰れないのだということが実感されました。あの日、“お母さーん”とともに叫んだ彼らはいまだに海の底で日本の国の安泰を願っていることと思います」と語りかけられ、「本当の平和とは難しいことではありません。私たちは手をとり合って、そして温かい手で誰もが安心できる世界をつくっていきましょう」と結ばれました。大宗匠の言葉に参加者は静かに聞き入り、平和への思いを深めました。




  講演後、大宗匠が戦争体験世代を代表して、戦争を知らない世代の代表であるゲストの堀場 厚氏(堀場製作所 代表取締役会長兼社長)に「原爆の火」を受け渡されました。