千 玄室大宗匠「札幌・茶道文化講演会」




  8月24日、25日、千 玄室大宗匠を迎え、札幌支部連合会主催による「茶道文化講演会」ならびに「歓迎懇親会」が札幌グランドホテルにおいて開催されました。
  大宗匠は、北海道七飯町で執り行われた「北海道・函館 平和の祈り」の諸行事に続いての札幌市訪問となりました。

◇「大宗匠歓迎懇親会」
  24日午後5時30分、4年ぶりの札幌訪問となる大宗匠は、札幌支部連合会主催の歓迎懇親会に出席。懇親会には、「平和の祈り」に続いて、彫刻家・流政之氏、坂本眞一北海道地区長、小池明夫JR北海道文化財団理事長(北海道旅客鉄道株式会社会長)はじめ多数の来賓と各地からの参加者がつどいました。
  大宗匠、坂本地区長(札幌支部連合会副会長)からの挨拶に続き、衆議院議員で札幌支部連合会顧問の町村信孝氏(代理・淳子夫人)から祝辞、また前内閣総理大臣で北海道地区名誉顧問・室蘭支部顧問の鳩山由紀夫氏からの祝電が披露されました。また。席上、大宗匠に流政之氏から彫刻が贈られました。


坂本地区長


流氏から彫刻の贈呈 吉野連合会長による乾杯


  吉野次郎札幌支部連合会会長による乾杯発声の後、大宗匠は各テーブルを廻られ、参加者と和やかに歓談。恩村雄太淡交会顧問(北海道地区顧問)の挨拶ならびに一本締めで中締めとなりました。


恩村顧問による中締め


◇茶道文化講演会
  午後1時より、札幌グランドホテルにおいて茶道文化講演会が開催。梶山義夫北海道地区副地区長(札幌支部連合会副会長)の挨拶の後、講演に立たれた大宗匠は「緑の色と一体感を持っていただき、大自然が入っているつもりで一碗のお茶を舌だけでなく、喉の奥で味わってください。そして、亭主のもてなしの心もともに味わうことが茶の味なのです」と語りかけられました。北海道地区内の各支部役員会員・青年部会員・大学生等600名がつどい、熱心に耳を傾けました。




◇茶道デモンストレーション「且座之式」
  会場では渡辺宗修今日庵業躰の解説による「且座之式」のデモンストレーションが実施され、青年部会員3名が客をつとめました。参加者はデモンストレーションを興味深く注視するとともに解説に熱心に聴き入り、今後の茶道修練の糧を得たようでした。




◇呈茶席
  また、札幌グランドホテルには名誉師範担当の呈茶席が設けられ、参加者に心尽くしの一碗が呈されました。大宗匠も一碗を楽しまれるとともに、名誉師範一人ひとりにお声がけされました。


呈茶席(名誉師範担当)