千 宗室家元 第64回全国公立高等学校事務職員研究大会にて講演




  7月28日(木)、千 宗室家元は京都会館で行われた第64回全国公立高等学校事務職員研究大会において「一期一会」と題して講演されました。本行事は学校における教育諸問題について研究協議し、学校事務の合理化を図り、学校事務関係職員の資質を高め、学校教育の目的遂行に寄与することを目的に開催されたもので、京都会館のほか、ルビノ堀川、京都市勧業館みやこめっせを会場に三日間にわたって様々なプログラムが実施。全国の公立高等学校事務関係職員や各都道府県市教育委員会事務局職員など全国より約1200名が参加しました。




  家元は講演で「議論するということは意見を一方的に言うことではありません。他人の意見に耳を傾け、様々な意見を集約することが本当に議論するということです。リーダーシップとはその中でこそ培われるのではないでしょうか」と話されました。また、宗旦居士のエピソードに触れられ、「花は咲き誇っている時だけが花なのではありません。つぼみの時も、地に落ちた時も土に還るまで花には命が宿っています。茶の湯の一期一会とは、特定の時間だけではなく、どの瞬間も大切にするということなのです」と結ばれました。
  参加者はメモを取るなどして熱心に聴講し、講演終了時には大きな拍手と共に家元に感謝の意を込めて花束が贈呈されました。