千 玄室大宗匠、立命館大学国際シンポジウムにて講演




  12月17日(土)、立命館大学朱雀キャンパスにおいて国際シンポジウム「文化財の現在・過去・未来−モノの記憶を残す方法−」が開催され、千 玄室大宗匠が「守る人の心」と題して基調講演されました。
  同シンポジウムは、立命館大学衣笠総合研究機構のポストドクトラルフェローに就任の彬子女王殿下(三笠宮家)が企画され、文化財の保護・継承に携わる多分野の方々に、美術館・博物館、大学、行政、現場、それぞれの立場の見地から議論を通して、文化財にまつわるモノを未来に永く伝えていくために開催されたものです。




  彬子女王殿下ご臨席のなか、登壇された大宗匠は「文化財には目に見える『有形』と目に見えない『無形』があり、それらは時代の流れの中に生まれ、育てられ、継承されてきました」と話され「文化や芸術は多くの愛好者や修道者があってこそ、初めて未来へとつないでいけます。文化や芸術が後世に役立てられるように、『良いものを遺そう』という思いを一人ひとりが持つことが大事です。それが現在生きている我々の責任なのです」と結ばれました。
  会場に集まった120名を超える参加者は、大宗匠の言葉に熱心に聴き入りました。