千 玄室大宗匠、ヒューマン・未来総会で講演




  5月22日(火)、兵庫県尼崎市の都ホテルニューアルカイックにおいて、ヒューマン・未来の定例総会が開催され、千 玄室大宗匠が「未来に対する今」と題して講演されました。
  ヒューマン・未来は元尼崎市長の故六島誠之助氏を支援されてきた方々の、よりよい地域社会構築に向けた活動を継続したいという思いから発会した団体です。当初は「ヒューマン・アカデミー」と称していましたが、他団体と混同されやすいため、この度、「ヒューマン・未来」に改名。新たな門出に際し、記憶に残る総会を開催したいという六島 大会長の依頼を受けて大宗匠の講演が実現しました。




  午前10時、講演に臨まれた大宗匠は、「昨今はお互いに労り合うという最低限のマナーさえ教えられることがなくなってきており、このままで本当に未来があるのかと感じています。日本人に大切なことは言葉の情けではないでしょうか」と話され、「茶道では一碗のお茶を、"如何ですか"、"お先に"と勧めあいます。己を顧みて、謙虚な心を知ることで、毎日を気持ちよく暮らせ、今日という日が幸せになります。今日という日があってこそ、未来があるのです」と結ばれました。
  講演後には熱心に聞きいっていた約500名の参加者から大宗匠に大きな拍手が贈られるとともに、感謝の心を込めて花束が手渡されました。