第41回 九州地区茶道文化講演会




  6月12日(水)、千 宗室家元を迎えての九州地区茶道文化講演会がホテルニューオータニ博多に於いて開催され、千 敬史様、伊住禮次朗様、大谷宗裕様が出席されました(主催:淡交会九州地区 後藤豊彦名誉地区長、石原 進地区長、担当:博多・福岡支部連合会)。


呈茶席   川下宗鶴氏(博多支部監事)


  講演に先立ち、石原地区長が主催者挨拶を、続いて来賓より海老井悦子福岡県副知事が祝辞を述べられました。


石原地区長挨拶 海老井副知事祝辞


  続いての講演で家元は、「伝統文化であるお茶は古くさいものと思われがちですが、古い幹に新しい枝葉が茂っているようなもの。茶の湯の本(もと)は今日まで変わることなく、その時代時代の枝葉が伸びているのであり、だから茶の湯はいつも新しい」と語られ、さらに「幹にとって良いか悪いか見極めることが大事です。不必要なものを剪定し削ぎ落としたところから新しい芽が出、どう伸びていくかを待つことが茶の湯の神髄といえるのです」と結ばれました。
  講演後には、「茶道裏千家2012年の記録」のビデオが放映され、続いて、後藤宗国今日庵業躰により座礼棚の薄茶点前の解説が行われました。




  午後7時からは、同ホテルで懇親会が行われました。後藤豊彦博多・福岡連合会名誉会長の挨拶に続き、家元の挨拶、また、筥崎宮の田村邦明権宮司による乾杯の発声で開宴、終始和やかな雰囲気の中、太田誠一氏(博多・福岡連合会顧問)の挨拶や、恒例の正副支部長方の博多祝い唄が披露されました。


後藤連合会名誉会長 太田誠一氏


田村権宮司による乾杯 正副支部長方の博多祝い唄


  翌日の13日には、筥崎宮献茶式が執り行われました。