千 玄室大宗匠、リーガロイヤルトークサロンにて講演




  平成26年11月4日(火)、リーガロイヤルホテル京都において開催された「開業45周年記念 リーガロイヤルトークサロン〜特別版〜」にて千 玄室大宗匠が講演をされました。自身の戦争体験や僧堂での修行など、これまでの人生を振り返っての話に、集まった約150名の聴衆が熱心に聞き入りました。

  大宗匠は、「武器や肩書を置いて入る茶室の中では誰もが平等であること、また、互いを慮る声を掛け合うという茶道の精神は、色々な宗教の教えと同じこと。だから外国の方にも受け入れられ、私たちは一服の茶を通して国境や宗教を越えた理解ができるのです」と茶道の国際性について語られました。
  また、世界の貧困や紛争の実情を見た経験から、「今の日本には物が溢れ何でも手に入るために、感謝する気持ちを忘れてしまいがちです。しかし、世界には厳しい状況の中で生きる人達が大勢おり、私たちが浴している環境は決して当然のものでないことがわかります。自分が今日も生きられたという"有り難さ"に感謝する気持ちを日々持ち続けていきましょう」と講演を結ばれました。