川崎青年会議所茶道部会50周年行事
―千 宗室家元が講話―


  平成26年11月14日(金)、川崎大師の通称で知られる神奈川県の平間寺において、一般社団法人川崎青年会議所茶道部会50周年行事が開催され、千 宗室家元が記念の講話をされました。
  昭和34年、川崎青年会議所(JC)が当時日本JC会頭でもあった千 玄室大宗匠に懇請し、平間寺の協力を得て、初めての川崎大師献茶式(ご供茶式)が執り行われました。その後、昭和39年からは毎年、大宗匠・家元奉仕による献茶式と、裏千家・川崎JC・淡交会川崎支部の3者共催による茶会が催されています。




  周年行事当日、同茶道部会による記念茶会に参席された後、演台に立たれた家元は、「50周年を記念し部会名を『青芳会』と命名させていただきました。これは永年にわたり皆さまが一所懸命に力を合わせて茶会を務めておられる姿を見て、『人は替われども志は常に芳しく続いている』と感じたからです。創部当初より部会メンバーが脂汗をかきながら、足の痛みと闘いながら、ただ茶会を成功させるという信念のもと一心に取り組んできたからこそ、お大師様も事業をお見守りいただき、これまで続いてきました。JCの活動は単年度制であり40歳で卒業です。ここにいるメンバーで活動できるのは今年だけ。今この場で一生懸命に取り組む情熱を、次代に継承していただくことが、一期一会に繋がります。先輩方は現役メンバーへ背中で語り、現役メンバーはそんな良い先輩を目標としてがんばってください」と結ばれました。
  講話後は、平間寺の藤田隆乗貫首を迎えて感謝会が開催され、お祝いに駆けつけた各地JC茶道同好会メンバーと共に懇親を深めました。


記念茶会の様子