大宗匠、京都大学ELPにて講義




  京都大学エグゼクティブ・リーダーシップ・プログラム(ELP)の講師で、同大大学院の特任教授を務める千 玄室大宗匠が、「茶の心 ―和・敬・清・寂―」をテーマに平成28年6月11日(土)、会場である同大学の橘会館(京都市左京区)にて講義をされました。
  ELPは昨年から始動した京都大学大学院総合生存学館「思修館」(学館長:川井秀一氏)によるエグゼクティブのための教育プログラム。講師には日本を代表する研究者や経営者、伝統文化の継承者が招かれ、受講者には産官学のさまざまな組織からリーダー候補が集まっています。

  午前10時30分から講義が始まり、大宗匠は世界中で行ってきた茶道外交の経験を踏まえながら、茶道の持つ普遍的な平和精神を解説。また、「大事なのは自身を柔軟かつ外へ開いた状態にしておくこと。前向きな姿勢を忘れず、挑戦を続けてください」と受講者を激励されました。




  講義後は関根秀治 裏千家事務総長(同大学院講師)が参加して昼食懇親会が開催されました。
  午後からは倉斗宗覚 今日庵業躰(同大学院講師)による解説のもと、薄茶平点前のデモンストレーションが行われました。その後、受講者に一碗が呈されました。