大宗匠、京都美術工芸大学にて講演


  平成30年12月13日(木)、千 玄室大宗匠が京都市東山区の京都美術工芸大学東山キャンパスKYOBIホールにて、一般社団法人TAKUMI-Art du Japonが主催する「匠の技 対談シリーズ〜匠と語る日本の未来〜」の最終回として講演をされました。



  TAKUMI-Art du Japonは、日本が誇る「匠」の技と精神を新たな視点から捉え、その継承と発展を目的とし、昨年11月に設立。元文化庁長官の近藤誠一氏が代表理事を務められています。対談シリーズは、東京港区赤坂のアークヒルズクラブを主会場に毎月開催され、重要無形文化財保持者である室瀬和美氏(蒔絵)や藤沼 昇氏 (竹工芸)をはじめ、伝統工芸・伝統芸能の「匠」の方々がゲストに招かれました。




  冒頭、近藤氏からTAKUMI-Art du Japonの理念と取り組みについて紹介があり、続いて大宗匠が登壇され、「匠を単に技術的・歴史的なものとしてではなく、一つの思想哲学として捉え直すことが大切であり、理解を深めるために京都は最もふさわしい場所である」と述べられ、有職文化や年中行事、幼少期からの自身の体験など、具体例を交えて解説されました。会場に集まった京都美術工芸大学の学生と一般公募の聴講者、合わせて約230名は熱心に聞き入っていました。