千 玄室大宗匠、京都大学大学院「思修館」特別セミナーにて講義


  令和2年9月19日(土)、京都大学大学院「総合生存学館(思修館)」の産官連携特別セミナー「熟議(じゅくぎ)」で、同大学院特任教授である千 玄室大宗匠が講義をされました。総合生存学館は、次世代型リーダーの育成を目指して平成25年4月に新設された5年一貫制博士課程大学院です。文理の枠を越えた幅広い学識の修得により、さまざまな分野を俯瞰する力が培われます。1〜2年生を対象とした「熟議」では、国内外で活躍する各界のリーダーが講師に招かれ、セミナーやワークショップを行います。



  国際色豊かな大学院1年生11名を対象に、講義は橘会館(旧総長官舎)の第一会議室で行われました。新型コロナウイルス感染症対策として6名の学生は対面で受講し、5名は別室や自宅からのリモート参加となりました。
  大宗匠は、自然との共生を重んじながら、和敬の心を育む茶道の精神性について解説され、「人々が互いを敬い、心の絆を結ぶことによって、区別・差別のない世界を創っていかなければなりません」と締めくくられました。
  また、講義後、同館内の和室で今日庵業躰部が茶道デモンストレーションを行い、床の間の設えや諸道具の扱い、客の所作などを説明。学生たちはオンラインで視聴しました。