千 玄室大宗匠、京都大学ELPにて講義


  令和3年6月5日(土)、京都市左京区の京都大学橘会館(旧帝国大学総長官舎)において、同大学院特任教授を務める千 玄室大宗匠が講義をされました。



  京都大学ELP(エグゼクティブ・リーダーシップ・プログラム)は同大学大学院総合生存学館「思修館」が主催する社会人向けの教育プログラムです。企業や行政機関などから次代を担うリーダー候補が集まり、講義や対話を通して知性を磨き、リーダーシップを養います。



  大宗匠は、「人間にとっていちばん大事なものは教養すなわち文化であり、繰り返し学び、求める姿勢こそが本当の学問です」と始められ、日本古来の自然共生の思想を基とし、思いやりの心を育む茶道の哲学について解説されました。最後に「環境を破壊しないような文明の形と新しい社会の枠組みを考えなければならない皆さん方には、茶道を学び、生活や仕事に生かしていってほしい」と語りかけられました。
  また、講義に続いて倉斗宗覚 今日庵業躰(同大学院講師)の解説による茶道デモンストレーションが万全の感染症対策を講じた中で行われ、最後に受講者へ一碗が呈されました。