千 玄室大宗匠、守山市市制50周年記念式典にて講演

  令和3年8月1日(日)、滋賀県守山市にある守山市民ホールにおいて守山市市制50周年記念式典が開催され、千 玄室大宗匠が「現在における心の持ち方」と題して記念講演をされました。講演に先立ち北野宗道氏(淡交会滋賀支部参与)による呈茶席が同ホール内和室に設けられ、万全の感染予防対策のもと参加者に一碗が呈されました。


  大宗匠にとって滋賀県は、海洋飛行団水上機訓練第1期生として膳所の水上機乗員訓練所に通い詰めた大学時代の記憶と、何より、故 登三子夫人のご実家(五個荘)に縁の深いことから思い入れの強い土地でもあります。
  大宗匠は「日本人は古来より独特の『間』をもつ、和やかな落ちついた民族でしたが、戦後の誤った民主主義の解釈から、今を生きる人たちは感謝の心を忘れています。日本人が本来持っているちょっとした優しさ、思いやりをお茶の心をもって養っていただければ無益な争いはなくなります」と説かれました。

  講演終了後には、市民ホール駐車場前おいて、守山市の次なる50年の繁栄を祈り、大宗匠と宮本和宏 守山市長による雌雄の銀杏の記念植樹が行われました。