千 玄室大宗匠 京都アスニー開館40周年記念講演会に登壇

 令和3年11月14日(日)、京都市中京区の京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)にて行われた開館40周年記念講演会に、千 玄室大宗匠が登壇されました。
 同センターは生涯学習のための拠点施設となることを目指し、昭和56年4月に設立され、平成8年9月より大宗匠が所長を務められています。


 大宗匠は、「みんな一緒 学習しましょう」と題して講演をされ、冒頭、11月9日に亡くなられた瀬戸内寂聴さんに哀悼の意を捧げ、「古典の日」の制定にあたって共に呼びかけ人となり尽力されたことなどをお話しされました。続いて、儒教・道教の思想や利休居士の理念を例に挙げながら、学ぶこと、道を修めることの大切さを語られました。結びに「生涯の学習を通して自分の存在価値を認識し、足りない部分を補い合い、生きることの大切さを深く考えていただきたい。そうすることで大きな道を知ることができるでしょう」と締めくくられ、約160名の市民は熱心に聴き入りました。


 また、同館の和室にて鈴木宗博氏(京都北支部)による茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。