千 玄室大宗匠 京都大学大学院 総合生存学館にて講義

 令和4年4月30日(土)、京都大学大学院 総合生存学館(思修館)の産官連携セミナー「熟議」で、同大学院特任教授を務める千 玄室大宗匠が講義をされました。
 総合生存学館は、幅広い学識の修得によってグローバルリーダーの育成を目指している5年一貫制の博士課程大学院です。1・2年生を対象とした「熟議」では各界の著名人を講師に招き、講義やディベートが行われます。


 講義は橘会館(旧総長官舎)の第一会議室で行われ、留学生を含む12名の学生が対面で受講し、7名はオンラインで参加しました。  大宗匠は、長引くコロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻など、昨今の社会情勢について触れ、「お茶には争いごとを収める力がある」とし、茶道の理念と精神性について解説されました。最後に、「茶道は、生き方・人の在り方を教えてくれる人生哲学です。お茶を学ぶことで自分を知り、相手を知り、勧め合う心・思いやりの心を養い、世界中に広めていっていただきたい」と語りかけられました。  また、講義に続いて、同館内の和室にて倉斗宗覚今日庵業躰の解説による茶道デモンストレーションが行われました。