千 玄室大宗匠 京都大学ELPにて講義

 令和4年5月14日(土)、京都大学構内にある橘会館(旧帝国大学総長官舎)において、同大大学院特任教授を務める千 玄室大宗匠が「茶の心 −和・敬・清・寂−」と題して講義をされました。


 京都大学ELP(エグゼクティブ・リーダーシップ・プログラム)は、社会人を対象としたオムニバス方式の教養講座です。一年間を通して、さまざまな学問分野の第一人者や伝統文化・伝統芸能の担い手を講師に迎えて開催され、講義や対話を通して受講生の知性を磨きます。平成27年の設立以来、大宗匠は毎年講義を担当されています。


 大宗匠は、はじめに日本の歴史における茶道の役割と意義を紐解き、次に自身の体験談を交えながら「茶の心」の重要性を説かれました。最後に「一碗のお茶を通して、勧め合う心・思いやりの心を養い、それぞれの仕事に生かしていただきたい」と語りかけ、講義を締めくくられました。
 また、講義に続いて倉斗宗覚 今日庵業躰の解説による茶道デモンストレーションが橘会館の和室において行われました。