第17回裏千家男子組講習会・第17回裏千家学生セミナー開催


  3月16日〜18日の3日間、宗家・茶道会館・裏千家学園を教場として本年で17回を迎える裏千家男子組講習会・裏千家学生セミナーが開催され、併せて70名が受講しました。




  16日、受講者は利休御祖堂参拝の後、茶道会館での開講式に臨みました。
  千 宗室家元は宗家において稽古に臨む心構えとして、「自分は何を知らないか、ということを学んで帰っていただきたい」と激励されました。その後、受講者を代表して、藤女子大学大学院2年の繻エ友子さんが誓いのことばを述べ、3日間の精進を誓いました。




  開講式のあと、受講者は班に分かれ、炉の実技に取り組みました。講習は初々しく、真摯な受講者の熱気に満ちていました。

  1日目の夕刻には、懇親夕食会が行なわれ、裏千家茶道を学ぶ者同志交流を深めました。





  家元は朝・夕の講話において、茶人として、一人の人間としての心の有り様について説かれました。「一期一会」ということ。「お茶は何のために点てるか」「相手の想いに敏感な人間になる」等、日常生活に則した話に受講者は聞き入りました。




  18日、午後2時45分、3日間の講習を終えた受講者が茶道会館に勢揃いし、閉講式が執り行われました。
  男子組講習会を代表して嶋田 誠氏が、裏千家学生セミナーを代表して東北大学の定方めぐみ君が修了証を拝受。




  家元は挨拶のなかで、「厳しい3日間の思い出が後々の人生にとって心のよりどころとなることを期待し、また、お互いを敬い合い信じ合うお茶の心を忘れないでほしい」と締めくくられました。
  その後、田久保宗穂氏が謝辞を述べ、最後に班単位で家元と記念写真を撮影しました。受講者の充実感に溢れた表情が印象的でした。


男子組受講者     学生セミナー受講者(3班〜10班)

1班、2班 3班 4班

5班 6班 7班

8班 9班 10班