第1回宗家特別講習会−行之行台子研究− 開講

「良い先生」を育てるために

  6月12、13日、宗家特別講習会が開講され、全国より受講生67人が受講しました。 この講習会は、千 宗室家元が示された指導方針の一つ「良い先生の育成とそれに伴う良い社中づくり」に基づくもので、一つの点前作法(行之行台子)に関する坐学中心の講習会。台子点前は茶道の根本とも言われ、その正しい相伝を通じて茶道への理解を促すために、このたび初めて開講されることになりました。





  12日午後1時半より茶道会館において開講式。
家元はご挨拶で、「点前のすべての扱いには意味があります。それを自身で納得して疑問を払拭し、なおかつ、その通りを社中に伝えていってほしい」と、本講習の目的を話されました。


  続いて、裏千家学園講義室において、講義が行われました。

講義T「台子について」(家元)
講義U「八卦について」(阿部宗正業躰)
講義V「道具について」(土本宗丘業躰)

  家元をはじめ業躰方による専門的な講義が行われ、受講者たちは皆、真剣な表情でノートを執りながら聴き入っていました。

講義をされる家元



阿部業躰 土本業躰


  13日は午前8時半より御祖堂参拝の後、茶道会館2階において朝礼。引き続いて、業躰講師による点前解説が行われました。台子の組み立てから水屋での準備に始まり、席入り、炭手前、行之行台子点前。それぞれ事細かに、手順を追って進められ、家元が質疑応答に応じられました。


   
質問に答えられる家元


閉講式で修了証授与