平成16年甲申歳 東京初釜式

格調高く祝詞を交わす賀客ら3000人


  平成16年甲申歳の新春を寿ぐ東京初釜式が、京都での初釜式に続いて、1月16日から新宿区市谷加賀町の裏千家東京道場ならびに東京茶道会館において華やかに始まりました。

  清々しい新春の柔らかな陽射しが射す式場の茶室・咄々斎は、曙椿と鶯神楽、正親町天皇の「松の歌」と結び柳が飾られ、気品あふれる初春を象徴した設いで、賀客を迎えました。

  初日には、小泉純一郎内閣総理大臣、河野洋平衆議院議長、石原伸晃国土交通大臣、福田康夫官房長官、井上喜一防災担当大臣、衆参国会議員、各国大使、寺社関係の方々はじめ各界より約460人が来庵され、新春を寿ぐ一日となりました。

  千 宗室家元、鵬雲斎大宗匠が、本年の"幸"を込めて練られた一碗で賀客をもてなされました。


小泉首相、福田官房長官をもてなされる千 宗室家元、千 玄室大宗匠


第1席目の河野洋平衆議院議長、羽田 孜衆議院議員夫妻、牛尾治朗ウシオ電機会長、
渡部恒三衆議院議員、菅直人民主党代表ら賀客方




  また、祝膳席の翔鳳の間では、寿ぎのしつらいのなか、容子家元夫人、伊住弘美様はじめ夫人方がもてなされました。
  さらに、道場2階に薄茶席と茶道会館3階に立礼席が設けられ、賀客らは、新年の一碗を堪能しつつ賀詞を交わし、普段は静かな一帯はひときわ新年の華やかさに包まれました。


祝膳席で容子家元夫人はじめ夫人方のおもてなし




  東京初釜式は、20日まで執り行われ、3000人の賀客を迎えます。