平成27年乙未歳 今日庵東京初釜式
―清々しい年初めの一碗を―


  平成27年乙未歳の今日庵初釜式が、京都に続いて1月16日より東京都新宿区市谷加賀町の裏千家東京道場において始まりました。

  式場の「咄々斎」は、正親町天皇の御宸翰、伝来利休端之坊写 仙叟在判の竹花入に曙椿と鶯神楽、結柳、春日台に神鈴という嘉例のしつらえで、賀客方を迎えました。
  初日午前9時50分からの第一席には、福田康夫元内閣総理大臣、鳩山由紀夫元内閣総理大臣、町村信孝衆議院議長、高村正彦自由民主党副総裁、石原伸晃元環境大臣、林芳正元農林水産大臣、野田聖子元内閣府特命担当大臣、猪口邦子元内閣府特命担当大臣、玄葉光一郎元外務大臣、松本剛明元外務大臣他、多数の衆参両院議員や今日庵老分方など61名が席入りされました。

  千 宗室家元が「福禄寿三ツ重茶碗」に練られた濃茶を千 敬史様が正客の福田元総理に取り次がれ、連客方もゆっくりと年初めの一碗を順服されました。また、伊住公一朗様、伊住禮次朗様はじめ宗家方がお運びをされました。




  続いて千 玄室大宗匠はじめ宗家方が揃って挨拶され、家元は「未来の日本が少しでも豊かなものとなりますよう、この道を通じてつとめてまいりたいと存じます」と述べられた後、福田元総理に茶名「宗康」が授与され、連客方から祝意に満ちた拍手が送られました。




  初日は、塩崎恭久厚生労働大臣、山谷えり子国家公安委員長・拉致問題担当大臣、身延山久遠寺内野日総法主、円覚寺横田南嶺管長はじめ、国会議員、行政・経済・文化など各界知名士、各国大使・公使、寺社関係者、裏千家同門など約500名が来庵されました。




  「翔鳳の間」に設けられた祝膳席では、家元夫人、千 万紀子様はじめ夫人方が賀客方をもてなされました。






  また、東京道場2階に薄茶席が設けられ、賀客方は新年を寿ぐ取り合わせで一碗を楽しまれました。
  東京での初釜式は1月19日まで4日間にわたって催され、約2400名の方々が来庵される予定です。