第91回夏期講習会(第2班)
暑さの中、精励する1週間




  8月23〜29日の7日間、宗家において第91回夏期講習会の第2班が開講され、日本全国から67人が受講しました。
  23日午前9時から茶道会館において開講式が行われ、千 宗室家元が出席。
挨拶された家元は、「一つの点前にどれくらい没頭できるか、そして、それをいかに自分の中に持ちつづけ消化できるか、この一週間はそのための挑戦です」と話され、講習への心構えを示されました。
淡交会東京第五西支部の小坂宗孝氏が誓詞を述べ、精励を誓いました。


誓詞を受けられる家元




  開講式の後、受講生は各班に分かれて早速講習が始まりました。課目は一週間で、割稽古から基本動作、さらに小習事から四ヶ伝、七事式、真台子まで。受講生らは、自身の構えを確かめながら点前手続を繰り返し、みな真剣に取り組んでいました。


  23日、24日の夕刻には、家元講話が行われました。講習の進度に合わせて点前手続きや扱いの意味について、分かりやすく語られる家元のお話に、受講生は講習の疲れも見せずに聴き入っていました。


家元講話


  また、講習期間中には、課外講座として、早朝坐禅、十職による講義(樂吉左衞門氏、大西清右衛門氏)、さらに大徳寺拝観が盛り込まれました。





  閉講式は29日午後3時より行われました。
  出席された家元は、東京第六東支部の中村宗浩氏に修了証を、東京第四東支部の清水宗京氏に学校茶道教授者適格証を授与。
  家元は「季節を上手に切り取ることが趣向です。亭主と客とが心を通わせ合うためには心が豊かでないといけない。今後も、その日一日の表情を捉え、表現できるように努力をつづけてください」とはなむけの言葉を贈られました。福島支部の橘 宗磨氏が答辞を述べ、講習は無事修了しました。


修了証授与 答辞を受けられる家元