第92回夏期講習会(第2班)
残暑の中、前向きに


  8月21日より、宗家において第92回夏期講習会が開講され、全国より同門79人が受講しました。夏期講習会は7月6日からの第1班に続いて、残暑厳しいこの時季に第2班の修練が行われます。


開講式



誓詞を受けられる家元


  初日午前9時より、茶道会館において開講式が行われました。
  挨拶された千 宗室家元は、「皆さん方それぞれが自分に足りていないものを探す日を送ってほしい。ここは能動的な場です。自分自身で前向きに取り組んでこそ、7日間は無限大となります」と受講者を激励されました。
  それを受けて、西浦宗聰氏(淡交会宮崎支部)が誓いの言葉を述べ、早速1週間にわたる講習が始まりました。




  講習期間中、家元が連日咄々斎において実技指導、講話をされたほか、課外講座として早朝坐禅、十職による講義(黒田正玄氏、大西清右衛門氏)、大徳寺拝観が盛り込まれました。
  受講生らは、充実した内容をそれぞれなりに吸収しようと、厳しい残暑も糧としつつひたむきに取り組んでいました。


家元による座学


  27日午後3時より、閉講式が執り行われました。千 宗室家元より溝端宗恵氏(堺支部)に修了証を、中道宗典氏(神戸第二支部)に学校茶道教授者適格証を授与。
  家元はご挨拶で、「それぞれ探してきたものが即座に見つけられたかどうかはわかりませんが、すべてのきっかけがここにあるはずです。常に開かれている兜門を心に据え、今後も研鑽してください」との言葉を贈られました。
  沖野宗優氏(東京第五東支部)が謝辞で、一週間の移ろいを感じつつ修道できたことへの感謝の言葉を述べ、講習は無事修了しました。


閉講式で家元挨拶


修了証授与謝辞を受けられる家元