第93回夏期講習会(第1班)
修道に汗流す1週間




  精中忌の翌7月6日より7日間、宗家において開講され、全国より同門57人が受講しました。初日午前9時より、茶道会館において開講式。
  挨拶された千 玄室大宗匠は、「長い歴史と充実した内容のある本講習では、学ぶ側・教える側が一体となって修練するよう」と受講者を激励。
  また、千 宗室家元は、「発心した時が己の求めている所に一番近い。毎朝発心し、日々新たに吸収し学んでいってください」と挨拶されました。
  受講者を代表して久保川宗俊氏(東京第五西支部)が誓いの言葉を述べ、早速講習が始まりました。


挨拶される大宗匠 誓いの言葉


  受講者は班ごとに分かれ、割稽古から小習事、四ヶ伝、七事式、真台子まで、家元はじめ業躰方の指導のもと、受講者らは基本の所作を確かめるように修練に汗を流しました。さらに期間中には、大宗匠、家元講話のほか、早朝坐禅、十職による講義(黒田正玄氏、大西清右衛門氏)、大徳寺拝観が行われました。






黒田正玄氏 大西清右衛門氏


  12日午後3時より閉講式が行われ、家元より津田宗代氏(京都西支部)に修了証を、伊東宗恭氏(いわき支部)に学校茶道教授者適格証を授与。
  家元は、「この講習は竹の節の如きもので、修道に終わりはない。皆さんの茶道人生は先へ延びています」との言葉を贈られ、受講者を代表して謝辞を述べた佐藤宗照氏(浜松支部)が一層の修道を誓いました。