第94回夏期講習会(第1班)
―今後の修道の道しるべに―




  7月6日から12日までの7日間、宗家において第94回夏期講習会(第1班)が開催され、日本国内のほかハワイ、シカゴ、パリから、同門56名が受講しました。
  初日は午前9時より茶道会館にて開講式。
  千 宗室家元は、「講習会は、自分に何が足りないのかを確認する場です。これから先続く長いお茶との人生の中の最初の7日間という気持ちで、自分で自分の手を引きながら、心を前向きに稽古に臨んでください」と激励の言葉を贈られました。
  続いて、受講生を代表して高渕宗厚氏(岡山支部)が誓いの言葉を述べました。




割稽古


  早速、割稽古から実技講習が始まり、業躰方の指導のもと7日間で小習事、四ヶ伝、七事式、行台子、真台子まで、受講生は梅雨明け前の蒸し暑さのなか、熱心に稽古に励みました。
  また、期間中には千 玄室大宗匠、家元講話のほか、十職の黒田正玄氏、大西清右衛門氏による課外講座、早朝坐禅や大徳寺拝観も行われました。


大宗匠講話家元講話


課外講座(黒田正玄氏) 課外講座(大西清右衛門氏)


早朝坐禅


  最終日の12日午後3時よりの閉講式では、家元が受講者代表の高橋宗玲氏(会津支部)に修了証を、田中宗光氏(群馬県支部)に学校茶道教授者適格証を授与。青木宗智氏(堺支部)が万感の思いを込めて謝辞を述べ、受講者は実り多き7日間を振り返りながら宗家を後にしました。


修了証を拝受 学校茶道教授者適格証を拝受


受講者代表の謝辞


  第94回夏期講習会(第2班)は、8月21〜27日まで宗家にて開催されます。