裏千家14代無限斎碩叟宗室居士毎歳忌
清香妙嘉大姉23回忌法要並びに追善茶会
─ 先代夫妻のご遺徳を偲び ─


  9月7日、裏千家14代無限斎碩叟宗室居士(先代・裏千家家元)の毎歳忌と清香妙嘉大姉(先代家元 嘉代子夫人)の23回忌法要、並びに追善茶会が大徳寺で催され、茶道の興隆に尽くされた先代夫妻を偲びました。
  裏千家14代家元・淡々斎宗匠(1893−1964)は、戦中・戦後の混乱の中にあって、茶道界の長老として卓越した指導力を発揮、今日の茶道隆盛の礎を築かれました。
  嘉代子夫人(1897−1980)は、仙台藩家老であった伊藤家に生まれ、20歳の時、先代家元に嫁ぎ、裏千家興隆への内助を発揮されるとともに、ソロプチミスト日本財団の設立に尽力、初代理事長に就任され社会奉仕の精神を広められました。
  法要は、午前9時30分より大徳寺聚光院本堂で厳かに営まれ、千 宗室家元、千 宗之若宗匠夫妻、伊住宗晃宗匠夫妻、納屋宗淡宗匠夫妻はじめ親族、千 宗左表千家家元、千 宗守武者小路千家家元、裏千家同門の代表者ら約300人が参列。聚光院の小野澤虎洞師を導師に読経が堂内に響く中、宗家、親族、参列の方々が次々に焼香されました。


  追善茶会は、大徳寺山内の塔頭 総見院・三玄院・高桐院・黄梅院及び徳禅寺に5席が懸かり、各席には淡々斎宗匠と嘉代子夫人ゆかりの茶道具が取り合わされ、全国各地から約1,000人が参席、先代夫妻の遺徳を偲びながら一碗を味わいました。

今日庵席で挨拶される若宗匠 納屋宗淡席


老分顧問席 淡交会宮城支部席


裏千家学園同窓会席




偲ぶ会

  また、前日の9月6日には午後5時より、京都ホテルオークラにおいて"偲ぶ会"が開かれました。舞台中央に飾られたご遺影に、約400人の参列者が次々に白い洋ランの花を献花。
  お家元のご挨拶の後、裏千家淡交会宮城支部副支部長・伊澤平一氏、国際ソロプチミストアメリカの日本中央リジョン会長エレクト・早石多喜子氏の挨拶に続いて、元人事院総裁で今日庵顧問・淡交会理事の内海 倫氏が黙盃。
  最後に、若宗匠がご挨拶されました。

お家元ご挨拶

伊澤氏 早石氏 内海氏より黙杯



若宗匠ご挨拶



  また、茶道資料館では、先代夫妻を偲ぶ写真展も併せて開催され、参会者は展示された写真に見入っていました。