第35回裏千家青年講習会

─日本全国より80名の青年茶人が受講─




  3月22日から24日までの3日間、裏千家青年講習会が宗家・茶道会館および裏千家学園を会場として開催されました。
  当講習会は、裏千家の将来を担う青年茶人の育成を目的として、千 宗室家元が特別に宗家を道場として開かれる行事で、昭和54年に開講。現在では毎年一回開催され、炉の時期(3月)と風炉の時期(7月)を一年交替としております。
  兜門前の桜が例年より早く開花した22日午前9時、茶道会館2階大広間での開講式には千 宗之若宗匠が臨席し、「この講習会に参加しようという発心は、自分に必要なものが得られるという思いが起こさせたもの。ここでの時間が心に静かに染み入るような場となるよう、皆で努力して下さい。」と受講生80名を激励。下関支部赤間青年部の武田宗幸さんが宣誓を述べました。その後の実技講習では業躰講師により基本点前・小習事の指導がなされ、緊張感漂う中、受講生は意欲的に臨んでいました。
(受講者名簿はこちら)


開講式で挨拶される若宗匠 緊張感漂う実技指導


  日程には実技講習の他、利休御祖堂参拝、また「魅力ある青年部づくり」と題したグループ討議が組み込まれ、参加者からは「他の青年部の活動事例をこれからの青年部活動の参考にしたい」との感想も聞かれました。

利休御祖堂参拝へ 宿舎でのグループ討議


   24日午後3時の閉講式には若宗匠が臨席。石川支部金沢南青年部のビットマン・シルビアさんが受講生を代表して修了証を拝受、福岡支部鴻臚青年部の田中宗頼さんが謝辞を述べて閉講し、3日間の全日程を修了しました。
  次回は、明年(平成15年)7月に風炉の時期での開催を予定。

修了証授与(閉講式) 謝辞(閉講式)