第36回 裏千家青年講習会
〜基礎・原点に帰ることの大切さを実感〜


  7月22日より24日までの3日間、宗家において第36回裏千家青年講習会を開催。この講習会は、家元が将来の裏千家茶道や淡交会を担う人材育成を目的として特別に宗家の教場を開放されるもので、全国の青年部より選考された78名が受講。


千 容子家元夫人講話


  22日午前9時、茶道会館にて千 容子家元夫人臨席のもと、開講式を執り行いました。家元夫人から、「夏の暑い時期ですが有意義で実り多い3日間となるようにしてください」と緊張した面持ちの受講生に対し激励のご挨拶。また、受講者を代表して島根支部いずも青年部の森山和義さんが誓いのことばを述べ、開講式終了後、早速各班に分かれ講習に入りました。8名の講師の厳しくも温かな指導のもと、受講生が熱心に取り組む姿が印象的でした。


受講者代表誓詞


  1日目を無事終えた受講生は京都市の北西に位置する「しょうざん」での夕食会で更に懇親を深め、残り2日間への英気を養いました。その後ホテルに戻った受講生は班毎に分かれ「青年部の魅力―私の楽しみ方―」と題しグループ討論を行いました。この日初対面の受講生がほとんどでしたが、同じ志を持つ青年部会員同士ということで活発な意見交換がなされました。


実技講習 グループ討論


  夏の暑さと長時間の正座にもめげず、受講生全員が3日間の無事終えることができました。
  最終日午後3時より執り行われた閉講式には、坐忘斎家元が臨席され、まず、受講者を代表して山形支部ノース山形青年部の高橋宗里さんに修了証が授与されました。続いて家元より基礎・原点にかえることの大切さを説かれ、「この講習会で学んだことをこれからの青年部活動に活かしてもらいたい」との言葉が贈られました。

家元講話


  最後に、神戸第二支部六甲青年部の萬 典子さんが、「講習中の教えの数々に感謝するとともにさらなる精進を誓います」と謝辞を述べました。

受講生代表謝辞


  本講習会は第16期LT(リーダーシップトレーナー)出向員の第4回研修も兼ねており、出向員は自主的な活動として開講前日のオリエンテーション前に受講者への呈茶を行うなど積極的に取り組みました。

LT出向員による呈茶