第37回 裏千家青年講習会


  3月17日〜19日までの3日間、宗家において第37回裏千家青年講習会を開催し、全国の青年部より82名(第17期L・T出向員30名を含む)が受講しました。この講習会は、裏千家茶道や淡交会の将来を担う人材育成を目的として、家元が年1回特別に宗家の教場を開放されるもので、炉・風炉の時期を交互に開催しています。

  17日午前9時より、家元臨席のもと、茶道会館において開講式を執り行いました。家元は「情報化社会のなか、宗家に赴いて実際に学び体感する機会を大切にしていただき、肩の力を抜いて3日間の講習に臨んでいただきたい」とご挨拶。また、岡山支部烏城青年部の木村英昭さんが受講者を代表して誓いのことばを述べました。早速各班に分かれ講習に入りました。


受講生を代表して「誓いのことば」


  宗家での講習会に緊張の面持ちの受講生でしたが、講師の温かい指導を受けて、一同熱心に取り組みました。また、1日目の講習を終えた受講生は、夕食会で懇親を深めたのちホテルに戻り、班毎に分かれ「青年部の魅力―私の楽しみ方―」と題しグループ討議を行いました。お互い初対面の受講生がほとんどでしたが、個々の青年部での活動はもとより、全国組織を体感できる行事への参加など、それぞれが感じた青年部の魅力を語り合い、同じ志を持つ仲間との交流を深めました。


ホテルではグループ討議も





閉講式


  最終日午後3時より家元臨席のもと閉講式を執り行いました。まず、受講者を代表して相模支部沙羅青年部の辻宗圓さんに修了証が授与されました。続いて家元より「知ること少なき人というのは、これから多くのことを知る機会を持つということです。それが日々是好日ということであり、ここで得たことをもとにして更に修道に励み、今後の青年部活動を楽しんでいただきたい」との言葉が受講生へ贈られました。


家元より修了証の授与


  最後に、東京第四西支部楠青年部の朝倉裕子さんが、貴重な機会を得たことに対しての謝意とともに、この講習会で学んだことをこれからの茶道の修練と青年部活動に活かしていきたいと謝辞を述べました。




  本講習会は第17期L・T出向員の第2回研修も兼ねており、出向員は自主的な活動として開講前日のオリエンテーション前に受講者への呈茶を行うなど積極的に取り組みました。今期L・T出向員の次回研修は、5月の第20回裏千家ジュニア指導員養成講座を予定しています。