第38回 裏千家青年講習会開催


6月24日(金)〜26日(日)の3日間、宗家・茶道会館・裏千家学園を教場として、本年で38回を数える裏千家青年講習会を開催しました。連日30度を越す暑さの中、79名の青年部会員が受講しました。




  24日、受講者は利休御祖堂参拝の後、茶道会館での開講式に臨みました。 千 宗室家元は、宗家の講習会に臨む心構えとして、「関  南北東西活路通」の掛物から、「今まで多くの関門を潜ってきた、その一歩一歩が皆さんをここに導いたのであり、この3日間のみに関門があるのではありません。短い3日間ですが、皆さんのその後にまで影響を及ぼし、思い出深いものにするため、とりつくろうとする自分を捨て、自分の知らないことを知り、何かを身につけるきっかけを得る努力をしてほしい」と激励されました。
  その後、受講者を代表して、石川南支部九谷青年部 西田篤司さんが誓いのことばを述べ、3日間の精進を誓いました。


家元挨拶 誓いのことば


  開講式のあと、受講者は班に分かれ実技に取り組みました。教場は青年茶人としての真摯な探究心に満ちていました。

  午後4時からの坐学において、家元は、禅語の「賓主歴然」「賓主互換」「無賓主」から、人としての生き方、人と人の交わりについて説かれました。
「自分の足もとを見つめ、自分というものの存在をしっかり認識して、お互いが一歩ずつ踏み出す努力をすること。
  また、青年部活動は、人と交わることにより、自分を知ることが出来る場。青年部を生きた場にするために、意見をぶつけ合い心をかよわせてほしい。」「情報の伝達方法としてのメールやチャットは便利ですが、会話は、互いの表情や言遣いの変化を察知し相手への気配りができる。言葉を遣うことは難しいけれども、恐れないで普段の勉強を積み重ねてほしい」と締めくくられました。


家元講話


  夕刻には、京都市北区鷹ヶ峰の『しょうざん』に場所を移し、懇親夕食会を行いました。また、その後、宿舎において、班別のグループディスカッションを行いました。
  「青年部の魅力を発信する」と題し、青年部の楽しさ、喜びを如何に外に向けて発信するかについて語り合い、同じ志を持つ仲間同士の絆を更に強めました。


班別のグループディスカッション










  26日午後3時、3日間の講習を終えた受講者が茶道会館に揃いました。
閉講式では、受講者を代表して、高知支部やまもも青年部 吉本宗真さんが修了証を拝受。その後、東京第七西支部杉並響青年部 水戸部宗純さんが謝辞を述べ、閉会となりました。修了証と記念品を手にした受講者の充実感に溢れた表情が印象的でした。


修了証授与 謝辞





■■□□御家元と兜門前にて1班から8班の記念撮影。□□■■
□17年6月25日□   


第1班 第2班 第3班


第4班 第5班 第6班


第7班 第8班