第47回 裏千家青年研修会
(第27期L・T出向員研修 第2回研修)


  3月14日(金)から16日(日)までの3日間、宗家において第47回裏千家青年研修会が開催され、全国の青年部から73名(第27期L・T出向員を含む)が受講しました。
  この研修会は、裏千家茶道や淡交会の将来を担う人材の育成を目的として、青年部会員に宗家の教場を開放するもので、炉・風炉の時期を交互に年1回開催しています。




  初日午前9時より、茶道会館において開講式が執り行われ、千 宗室家元から「3日間、自分のペースで良いので、最後まで全力を尽くす気持ちで一所懸命取り組んでください。皆さんが共に支え合い、この研修会をより良いものにしていただけることを願っています」と挨拶がありました。
  続いて大阪西青年部の船内香奈君が受講者を代表して「誓いのことば」を述べました。
  開講式終了後、家元は受講者一人ひとりと言葉を交わされ、その後各班に分かれて実技講習に入りました。






  1日目の実技講習を終えた受講者は夕食会で懇親を深めた後、ホテルにて班毎に分かれ、「青年部の仲間を広げよう」、「学校茶道との連携」、「青年部で実現させたい目標」の3つのテーマの中から1つを選びグループ討議を行いました。初対面の受講者がほとんどでしたが、それぞれが考える青年部の課題や今後の取り組みについて語り合い、同じ志を持つ仲間と交流を深めました。


  最終日午後3時より閉講式が執り行われ、まず受講者を代表して東京第八南青年部の浪花幸恵君に修了証が授与されました。
  続いて家元より受講者に、「自らを鼓舞して頑張り続けた3日間を誇りに思ってください。その上で謙虚な心を忘れず、あなた方の一碗が未来を変えるきっかけになるかもしれないとの想いを持って今後の活動に取り組んでいただきたい」と言葉が贈られました。
  最後に、高松青年部の遠山友香理君が、「3日間の研修を通じて得たかけがえのない経験を胸に青年茶人として新たな一歩を踏み出し、これからも精進いたします」との謝辞を述べ、閉会となりました。

  この3日間で受講者は多くの学びを得て、それぞれの地元に戻りました。今後の活躍に期待いたします。






  本研修は第27期L・T出向員の第2回研修も兼ねており、出向員の多くが各班の中で班長を務めました。13日(木)のオリエンテーション前には自主的に呈茶を行い、積極的に受講者との交流を深め、この研修をより有意義なものにしたいとの意気込みが感じられました。
  次回研修は、5月に開催予定です。