第49回裏千家青年研修会
(第29期L・T出向員研修 第2回研修)


  平成28年3月19日(土)から21日(月)までの3日間、宗家において第49回裏千家青年研修会が開催され、全国の青年部から79名(第29期L・T出向員を含む)が受講しました。
  この研修会は、裏千家茶道や淡交会の将来を担う人材の育成を目的として、青年部会員に宗家の教場を開放するもので、炉・風炉の時期を交互に年1回開催しています。




  初日午前9時より、茶道会館において開講式が執り行われ、千 宗室家元から「学ぼうという志をもって来られたということが一番大切なことです。稽古をすれば今まで知らないことも気が付かなかったことが学べます。家元の稽古場だと思ってありのままで3日間を過ごし、自ら掴みとろうという気持ちで研修に臨んでください」と挨拶がありました。
  続いて秋田青年部の細部宗真君が受講者を代表して「誓いのことば」を述べました。
  開講式終了後、家元は受講者一人ひとりと言葉を交わされ、その後各教場に分かれ実技講習に入りました。






  1日目の実技講習を終えた受講者は夕食会で懇親を深めた後、ホテルにて班毎に「学校茶道との連携を強め、青年部の魅力をPRしよう」をテーマにグループ討議を行いました。初対面の受講者ばかりでしたが、それぞれが考える学校茶道と青年部の課題や今後の取り組みについて語り合い、同じ志を持つ仲間との交流を深めました。

  最終日午後3時より閉講式が執り行われ、まず家元より受講者を代表して備北青年部の小林宗里君に修了証が授与されました。
  続いて家元より「普段では気に留めないことを学ぶきっかけを身につけられたことと思います。この研修をスタートラインとして青年部なりの若さを力に茶道をより楽しんでください。それが皆さんなりの味わいになっていくはずです」との言葉が贈られました。
  最後に、東京第一東青年部の寺田和典君より、「日々の活動だけでは味わえない貴重な体験ができ、自分の未熟さに気付くことが出来ました。今回気付いた自身の至らない点を克服し、青年茶人として成長出来るように精進して参ります」との謝辞が述べられ、閉会となりました。

  この3日間で受講者は多くの学びを得て、それぞれの地元に戻りました。






  本研修は第29期L・T出向員の第2回研修も兼ねており、出向員の多くが各班の中で班長を務めました。18日(金)のオリエンテーション前には自主的な呈茶が行われました。
  次回第3回研修は、6月17日(金)〜19日(日)のナショナルコンファレンス2016 in いわきを予定しています。