第23回秋期講習会
充実した修道の4日間


  10月7日〜10日の4日間、宗家において恒例の秋期講習会が開講、日本全国から64人の受講生が参加しました。
  千 宗之若宗匠ご臨席のもと、午前9時から茶道会館において開講式が行われました。
  若宗匠はご挨拶で「修行とは毎日毎日小さな関所を通るようなものです。お茶を楽しむためには最初に基礎をしっかりと身に付ける必要があります」と話され、受講生を激励。宮城支部の大和田宗由氏が誓詞を述べ精励を誓いました。

開講式で挨拶される若宗匠

誓詞を受けられる若宗匠

  開講式の後、受講生は早速各班に分かれて講習に入り、4日間で基本点前から小習事・四ヶ伝・花月まで取り組みました。期間中の京都は秋好日でしのぎやすい日々でしたが、修練は厳しく、受講生の表情は真剣そのもの。



  お家元ご臨席のもと、10日に閉講式が行われ「この道は我慢我執が大切です。辛抱と根気をもって慌てることなく、ステップバイステップでこれからも頑張ってください。先代淡々斎宗匠がいつも申されたことは、『白珪尚可磨』。玉は磨けばさらに光るもの。あなた方は裏千家にとって宝です。今後も自分自身で玉を一生懸命磨いてください」と言葉を贈られました。

閉講式にてお家元より修了証を授与

お家元の言葉を拝聴する受講生 答辞を受けられるお家元

  お家元より、札幌第一支部の松坂宗美氏に修了証を、大阪北支部の猪澤宗代氏に学校茶道教授者適格証を授与。続いての答辞では、栃木県支部の阿部宗尚氏が「稽古に励み修練を重ね、茶道の奥深さを再確認できたことを嬉しく思います。指導していただいたことを心に深く刻み、真摯な態度で努力精進を重ねてまいる所存でございます」とさらなる修道を誓いました。