第24回秋期講習会
充実した修道の3日間


  10月7〜9日の3日間、宗家において恒例の秋期講習会が開講、日本全国はもとよりカナダからの参加を含む同門49人が受講しました。


千 玄室大宗匠による開講式の挨拶


  千 玄室大宗匠臨席のもと、7日午前9時から茶道会館において開講式が行われました。
  大宗匠は挨拶で「『関南北東西活路通』とあるように、関とは関所であり、それを一つずつ通り越していけば自分の進んでいくべき道を見出していくことができます」と話され、講習に臨む心構えを示されました。続いて、受講生を代表し、淡交会佐賀支部の西野宗弘氏が誓詞を述べ精励を誓いました。
  開講式の後、受講生は早速各班に分かれて講習に入りました。この講習は3日間で、基本点前から小習事・四ヶ伝・花月が行われ、丹念に修練を繰り返す受講生は真剣そのもの。


基本点前


  初日の夕刻には、千 宗室家元による講話がありました。


家元講話


  家元は、飾りや趣向について分かりやすく説かれながら、「稽古では、利休居士の茶だけではなく、唐物や台子の伝来に辿りつく日本の歴史も学びます。疑問が生じたらどんどん講師に尋ねてください」と、受講生を励まされました。

  最終日の9日午後3時より、千 玄室大宗匠が臨席されて閉講式。徳島支部の太田宗久氏が修了証を、両丹支部の今井宗佳氏が学校茶道教授者適格証を授与。大宗匠から「講習会で学んだことを十分反復してください」との言葉を贈られました。続いて、北九州支部の今村宗美氏が答辞を述べ、講習会を修了。3日間の講習を終えた受講生は清々しい表情でさらなる修道を誓いました。


閉講式に臨む受講生 大宗匠より修了証を授与