第47回冬期講習会 開講
冬から春への変化を感じながら


  2月21〜27日、宗家において冬期講習会が開講され、日本全国からはもとよりアメリカからの参加を含め裏千家同門59人に加えて、裏千家学園茶道専門学校研究科の学生たちがが受講しました。
  柔らかな春の陽射しが注ぐ初日21日、午前9時より茶道会館において開講式が行われました。
臨席された坐忘斎家元より励ましの言葉を受け、受講生らは一週間の精励を誓いました。



受講生代表より誓詞を受けられる家元


  坐忘斎家元はご挨拶で、「冬から春へと移っていくこの時季、毎日感じた変化を講習の一点前一点前に採り入れてみることです。皆さん方自身の感性を縦横無尽に使うことを試して、自分なりに点前を充実させんがための努力をしてください」と話され、講習に臨む心構えを示されました。
受講生を代表して表 宗洋氏(東京第七東支部)が誓詞を述べ、早速講習が始まりました。


講習の最初は基本の割り稽古から


  講習は、午前9時から昼食をはさんで午後5時まで坐忘斎家元は寸暇を惜しんで指導され、また業躰講師からも基本点前から小習事、四ケ伝、七事式、真台子まで、基本の所作と点前実技をみっちり。さらに、早朝坐禅と夕刻より課外講座として、家元、大宗匠による坐学、袋物師の土田友湖氏、塗師の中村宗哲氏による講義、大徳寺拝観なども行われました。

  最終日午後3時より、鵬雲斎大宗匠が臨席されて閉講式。仁科宗良氏(長野県支部)が修了証を、泉田宗志氏(宮城支部)が学校茶道教授者適格証を授与。
  大宗匠は、「ここで慢心してはいけません。この道は死んでからも修行。いったんこの道に身を投じたら徹底的に、あの世まで持っていくくらいの決意で取り組んでください」との言葉を贈られました。崎口宗美氏(富士支部)が代表し、講習中の教えに感謝しさらなる修道を誓う答辞を述べ、講習会を修了しました。


閉講式で答辞を受けられる鵬雲斎大宗匠


  3月2日からは、東京都新宿区市谷にある東京道場を会場に、東京冬期講習会が開講。全国から55人の受講生が参加し、7日まで研鑽を重ねました。