第46回東京冬期講習会を開講
−関東を中心に64人が受講−


  3月2日〜7日の6日間、「第46回東京冬期講習会」が新宿区市谷の裏千家東京道場において開講、関東を中心に64名が受講いたしました。
  千 宗室家元は2日の開講式で、「寒い最中の冬期講習会に皆さんが参加されたことを心強く思います。一日の中で出来る稽古の回数は決められていますが、自分が点前をしている時間と同様に、他の人の稽古の姿を見ているときも大切です。他の人の点前の指導の中で何か指摘があれば、全て自分に対しての指摘と考えて、稽古に励んでください」と受講生を激励。続いて、東京第二西支部の岡本宗壽氏が誓詞を力強く披露。開講式の後、受講生は早速各班に分かれて、基本点前から小習事・四ヶ伝・七事式・行之行台子・真之行台子まで6日間の講習に取り組みました。期間中の東京は寒暖の差が大きく、修練は一層厳しいものとなりましたが、受講生は緊張した面持ちで、道場での貴重な講習に臨みました。


誓詞を受けられる家元(開講式)


千 玄室大宗匠の朝礼講話





全員が初心に返り一人ひとり真摯な気持で業躰講師からの指導を受けました





  夕刻より東京道場地下講堂においての座学。 初日は家元が「小習十六ヵ条」並びに「四ヶ伝」について講義され、今回は特別に関東第一地区の支部役員62名も聴講することになりました。引きつづき2日目には石川宗仁業躰が「小習事十六ヵ条の詳細」について、3日目はスライドを使っての鈴木宗幹業躰による「天目茶碗」の講義が行われました。


家元道話


石川宗仁業躰 鈴木宗幹業躰





  7日に家元臨席のもと、閉講式が行われ、「講習での緊張感を忘れずに、普段慣れ親しんだ稽古場だからこそ、気を引き締めて日々の稽古をしてください。そして各自納得する一碗を点ててください。」との言葉を贈られました。講習生を代表して小玉宗誠氏(淡交会秋田支部)に修了証が、そしてハークネス宗泉氏(淡交会東京第七西支部)に学校茶道教授者適格証が授与されました。続いて吉岡宗榮氏(小田原支部)が答辞を述べ、6日間の講習会が終了しました。


修了証授与 受講生答辞