お家元、南極観測隊員に茶名授与


 鵬雲斎家元は、9月8日、今日庵利休御祖堂において、南極大陸の気象や環境等を調査する第43次南極観測隊員の黒田健二さん(33)に茶名を授与されました。茶名は宗健。
 黒田さんは師の岡山支部の岡崎宗久さんと共に来庵。お家元から茶名を親授された両氏は感激の表情で喜びを分かち合いました。お家元は親授式の後、又新において直々に色紙を渡され「南極でも一碗をもって和を大切にしてください」と激励されました。黒田さんの役割は、環境変化の研究に取り組む観測隊員60人のため昭和基地で食事をつくること。黒田さんは岡山市新屋敷の日本料理店「きこにあ」の店長です。国立極地研究所では「調理部門は隊のムードを作る重要な仕事。黒田さんの明るさや誠実さにひかれた」と採用を決定。

黒田さんは、色紙を胸に「南極でのお茶会の様子などをインターネットで淡交会総本部にお送りします。お家元のお心を心としてお茶の心を隊員にも広めていきたいと思います。」と語りました。
出発は11月14日の予定。