ちとせ会10周年記念

〜古代アナトリア文明について〜

三笠宮殿下が京都でご講演


   早春の穏やかな陽の光に包まれた3月4日、京都ブライトンホテルにおいて、ちとせ会
(会長 千 容子若宗匠夫人)10周年を記念し、『古代アナトリア文明について』と題する
 三笠宮殿下のご講演会が開催されました。
   同会は京都の夫人方が、茶道を通じて懇親を深めるとともに、さまざまなプログラム例
 会を企画されています。
   午前10時50分、三笠宮殿下は、同妃百合子殿下とともに会場にお着きになり、
 容子若宗匠夫人、伊住弘美様のご案内で呈茶会場にお入りになりました。

   両殿下は、裏千家十一代・玄々斎宗匠の『和敬清寂』のお軸が掛けられた高貴な雰囲
 気が漂う呈茶席で、謹点された一碗を和やかに喫されました。


気品あふれる呈茶席にご臨席の三笠宮両殿下


  引き続き、会場を移して、『古代アナトリア文明について』と題するご講演会が午前11時より
12時30分まで行われました。


古代アナトリア文明についてご説明なさる三笠宮殿下


  この記念特別講演では、三笠宮殿下は、詳細な資料を基に、遺跡や青銅器等の貴重な写真をスライドでご紹介。約8000年の時空を超えて、古代アナトリア文明を参加者に分かりやすく説かれました。参加者は、ロマンに満ちた古代文明の謎に魅せられ、感動の様子。

  東京芸術大学客員教授などを歴任された三笠宮殿下は、優れた学問的ご業績と誠実・温容なご人徳により、多数の後進を育てられ、また、平成元年5月には、トルコ政府から古代オリエ
ント史のご研究と日本トルコ友好親善へのご貢献に対し、《アタチュルク国際平和賞》をお受け
になっています。

  質疑応答の後、殿下に対して、トルコ国旗をモチーフにした紅白の美しいフラワーアレンジメ
ントが献上されました。


トルコ国旗をモチーフにしたフラワーアレンジメントをお受けになる三笠宮殿下


  この後の懇親会では、千 容子若宗匠夫人のご挨拶の後、西村和子副会長の発声で乾杯。


和やかな雰囲気の中、ご挨拶される千 容子若宗匠夫人


  和やかに懇親が深まるなか、三笠宮殿下は、古代文明の遺跡の発掘について再びご説明なさるなど、大変有意義な会となりました。最後に立石峯子副会長の閉会の辞で締め括られました。
  この講演会の収益は、すべて《アナトリア考古学研究所建設募金委員会》に寄付されます。


(財)中近東文化センター アナトリア考古学研究所 建設募金委員会からのお願い
募金委員会では、「トルコ年」に制定されている2003年(平成15年)末までに3億円の募金を予
定しています。

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