千 宗室家元、国際ロータリー財団より特別功労賞を受賞

スペイン、バルセロナにて

  千 宗室家元は国内外多数の公職をもっておられますが、その中でも精力的に活動をされている要職の1つに国際ロータリーがあります。家元はロータリー財団の管理委員として強いリーダーシップを発揮し、常に日本のロータリー活動の中心的存在。

  お家元は6月22日から29日までスペイン、バルセロナで開催の「第93回年次国際ロータリー大会」並びにロータリー財団管理委員会会議出席のため渡欧。この度、新年度の国際ポリオ撲滅募金運動委員会メンバー及び日本での運動委員会委員長に就任、さらに「国際ロータリー年次大会」が2004年5月、大阪での開催にあたり、国際ロータリー本部の大阪大会委員会委員長に指名されました。大阪大会は過去の世界大会を凌ぐこれまでにない最大規模となる予定で、委員長は大会企画・運営などあらゆる分野における最高責任指導者となります。

  6月27日、管理委員会の席上、お家元の管理委員としての活動だけでなくロータリーへの多大な貢献に対し、「ロータリー財団特別功労賞」が、ルイス・ジアイ財団管理委員長より授与されました。

「ロータリー財団特別功労賞」を受けられるお家元





国際ロータリー世界大会にてゴルバチョフ元ソ連大統領、
ナーネ・アナン国連事務総長夫人と再会

  世界大会ではお家元はかつて裏千家を訪問されたことがあるミハエル・ゴルバチョフ元ソ連大統領とナーネ・アナン国際連合事務局長夫人と再会。旧交を温められました。
  ゴルバチョフ元大統領は、NGO組織であるゴルバチョフ財団を通じての人道的活動に対して「国際ロータリー奉仕賞」を受賞のため、またアナン夫人は「今日の世界におけるボランティアの重要性」に関する講演をするためそれぞれ大会に出席されたもの。

  1994年4月19日、今日庵を訪問されたゴルバチョフ氏とライサ夫人はお家元の点てられた一碗を和やかに喫されました。当時の様子をゴルバチョフ氏は鮮明に記憶されており、故ライサ夫人と故登三子夫人の思い出を話されました。
  ゴルバチョフ氏はまた、「モスクワでは皆がお家元がロシアを訪問され、茶道紹介をされることを待ち望んでいます。ロシアには茶道の精神が必要です」と語られました。

  ナーネ・アナン女史は1999年11月にアナン国連事務総長とともに裏千家を訪問。翌2000年9月のニューヨーク国連本部で開催の「国連ミレニアム総会記念茶会」でアナン国連事務総長夫妻は家元が点てた一碗を喫されるとともに日本文化に強い関心を寄せられ、2001年7月ハワイで開催された「裏千家同門のつどい in Hawaii」に際して祝辞を頂きました。
  同夫人とお家元は和やかに歓談されました。

ゴルバチョフ元ソ連大統領と ナーネ・アナン女史と再会