上賀茂神社重陽神事




  千 宗室家元夫妻の長女・万紀子様には、本年、葵祭の第54代斎王代をおつとめです。
  重陽の節句である9月9日、万紀子様は京都市北区の上賀茂神社(賀茂(かも)(わけ)(いかづち)神社(じんじゃ))において行われた神事に千 玄室大宗匠、家元夫妻とともに参列されました。

  9月9日は、“9”という陽の数字が重なることから重陽といい、古来より菊酒を飲んだり、菊花に置いた露で肌を拭ったりするなどして災厄を祓う日とされてきました。上賀茂神社では、毎年、本殿に菊花を供え無病息災を祈願する神事が執り行われます。
  また、同社にはご祭神である賀茂(かも)(わけ)(いかづち)大神(のおおかみ)の外祖父・賀茂(かも)(たけ)(つぬ)身命(みのみこと)が神武天皇東征に際して八咫(やた)(がらす)となって先導されたという故事に因み、重陽神事にあわせて斎王代ご観覧のもと児童による(からす)相撲(ずもう)が奉納されます。

  午前9時45分、斎王代の装束をまとわれた万紀子様は、土舎(つちのや)にて神事に参列の方々とともにお祓いを受けられた後、本殿へ進まれ、重陽神事に臨まれました。


本殿に向かわれる斎王代と子どもたち


拝礼される斎王代、大宗匠


  本殿での神事の後、境内にて烏相撲が行われました。
  ()()(かた)(ほうり)(かた)それぞれ10名ずつ分かれた子どもたちの勇ましい取り組みに、大勢の参拝者から大きな拍手が贈られました。


(さし)()(相撲を取る児童の名簿)を御覧になる斎王代




斎王代は細殿からご観覧


観覧席で烏相撲を御覧になる家元夫妻 童女のお二人とご一緒に