大宗匠、福岡今日会で講話




  6月27日、福岡山の上ホテルにおいて、第23回福岡今日会が開催され、千玄室大宗匠が講話を行われました。



  講話に立たれた大宗匠は東日本大震災に触れられ、「先日、被災地を訪れ、マスコミの報道よりもはるかにひどい状況を目にしてきました。行政は指揮命令系統が混乱し、被災者にはいまだに十分な支援が行き届いていません。今こそ民間の力を活用し、明るい未来に向けた復興支援をしていかなければなりません。私たちは皆でともに震災の試練を背負っているのです」と語りかけられ、「人間にとって精神的なゆとりは非常に大切です。このような時だからこそ、文化を通して日本人の義理と人情に溢れた心を伝えていってください」と結ばれました。
  講話後には懇親会が催され、参加者は大宗匠を囲んで和やかに歓談し、親睦を深めあいました。

  また、会場内「福栄庵」では清原宗皓社中が参加者に地域の趣向で一碗を呈しました。大宗匠も講話前に足を運ばれ、心尽くしの一碗を楽しまれました。