仙台青年会議所茶道同好会 発会


  平成28年10月4日(火)、仙台青年会議所(JC)茶道同好会「仙台青松会」(武山祐樹会長)の発会行事が仙台市内で行われ、千 宗室家元が記念講話をされました。
  仙台JCは1951年、全国で11番目(東北地区で初)のJCとして設立。仙台青松会は、全国各地のJC茶道同好会等で組織する全国茶道同好会連絡協議会21番目の加盟団体となります。

  講話に先立って行われた茶会では、三日月前立てで有名な伊達正宗公の甲冑「黒五枚胴」をイメージし、強化段ボールで作成された三日月形の立礼棚(淡交会宮城青年部所有)を使い、仙台青松会のメンバーが各地から参集したJC茶道同好会会員をもてなしました。




  茶会後、演台に立った家元は、自身のJC活動経験から「最近ではSNSが社会に浸透した結果、人との縁を手軽に結べると皆が錯覚しています。しかしJCは、自らが実際に現地に足を運び、仲間と共に汗を流して活動するので、真の友情を育むことができる場です」と話されました。また、発会を記念して家元から贈呈の色紙“楽亦在其中”の言葉について、「苦味がたくさんあってこそ、時折つまむ甘いものがとろけるような喜びを与えてくれます。辛い中にも楽しみがあることを念頭に、何事においても目をそらさず“楽”を見い出せるような活動をしてください。皆さんは今日を迎えるにあたり、稽古をなさったと思います。一から始め、少しずつ経験を積み重ねることで、自然に対応ができる力は身に付くことでしょう。そこで慢心せず、もう一度自身の原点はどうだったかということに思いを馳せ、一に還る。心を謙虚に引き戻すことが肝要です。JCの活動においても会員一人一人が少しの努力を積み重ね、一体となって街づくりに貢献すれば、街は豊かになり地域の人々に潤いをもたらせます。仙台青松会は今日がスタートですから、それぞれの楽しみを見つけ活動されることを願っております」と締めくくられました。




  講話後には懇親会が開催され、各地JC参加者と共に発会を祝い、懇親を深めました。