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裏千家12代 又玅斎直叟居士百回忌法要




  平成28年12月8日(木)、裏千家12代 又玅斎直叟居士の百回忌法要が大徳寺において執り行われました。

  又玅斎直叟(1852〜1917)は京角倉家に生まれ、明治4年(1871)に11代玄々斎精中の婿養子として裏千家へ入家。12代継承後、34歳で家督を長男(13代 圓能斎鉄中)に譲りましたが、以降も各地に赴き茶道指導にあたった他、北野天満宮における献茶奉仕、圓能斎との『今日庵月報』創刊など、裏千家茶道の興隆発展に尽力されました。

  法要は午前10時から聚光院において営まれ、千 玄室大宗匠、千 宗室家元夫妻はじめ親族方や縁の方々、全国各地の同門社中の代表、千家十職など約130名が参列。開始にあたり家元が「お茶湯の儀」を厳修し、一碗を捧げられました。続いて聚光院住職の小野澤虎洞師を導師に読経がなされ、参列者は又玅斎宗匠の遺徳を偲んで静かに合掌しました。






  最後に家元が「又玅斎宗匠は茶の湯が厳しい状況にあった時代に、各地で茶道普及に尽力されました。蒔かれた茶の湯の種はしっかりと根付き、今私どもが諸所で頂戴しているご縁に繋がっていることを思うと、大変重い役目を果たされた方です。今後もその流れを受け継ぎ、皆様と共に斯道に励んでまいりたく存じます」と挨拶されました。




  大徳寺山内では追善茶会として聚光院に今日庵席、三玄院に直門席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。


◇今日庵席(於 聚光院書院)



◇直門席(於 三玄院)



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