平安女学院大学「成景庵」茶室披き




  平成30年3月31日(土)、京都市上京区にある平安女学院大学(学校法人平安女学院理事長・大学学長 山岡景一郎氏)有栖館(ありすかん)に設けられた茶室「成景(せいけい)(あん)」の扁額(へんがく)除幕(じょまく)式及び茶室披きが行われました。
  京都御所に程近い有栖館は有栖川宮旧邸で、平成20年から同学院が所有。書院造の主屋とともに青天門、長屋門が国の登録有形文化財となっています。
  同大では平成25年から茶道を必修科目としており、より充実した環境で学べるようにとこの度、長屋門を改修した本格的な茶室が整備され、名誉学院長でもある千 玄室大宗匠が庵号を贈られました。



  式典では山岡学長による主催者挨拶、山田啓二 京都府知事、門川大作 京都市長はじめ多数の来賓祝辞に続いて大宗匠が挨拶に立たれ、扁額及び掛軸の目録贈呈、また茶道指導を担当する裏千家教授から茶道具の目録贈呈がなされた後、扁額除幕式が行われました。
  茶室は六畳と四畳半でそれぞれに床の間を備え、可動式の仕切りによって六畳は更に四畳半と鞘の間に区切ることができ、また躙口を取り付けて小間の稽古にも対応できる等、フレキシブルで本格的な造りになっています。当日は二室を開放し、茶道を学ぶ同大の学生たちによって招待客へ記念の一碗がふるまわれました。

有栖館 長屋門 茶室内で一碗を呈する学生