千 宗室家元、韓国中央大学にて特別講演

−韓国の大学初の客員教授に就任−

  思いやり、いたわりの心が重要となる茶道を理解することによって微妙な状況が続く 日韓関係も良い方向へと向かうと思います。
  一碗を介しての心の交流こそ21世紀の両国にとってますます必要となってくるでしょう。


       (千 宗室家元 ──ソウルの中央大学における特別講演「日本の文化と茶道」より)

  千 宗室家元は10月7日から10日までソウルの中央大学(金煕秀理事長、朴命洙総長)の招聘により訪韓。 お家元は中央大学客員教授に就任し、「日本の文化と茶道」と題する記念の特別講演をされました。
  開学83周年を迎えた7日、同校の日韓文化研究院と日本研究所の共催により「日本茶道国際学術発表会」と 茶道デモンストレーション」を開催。日本側からお家元はじめ寺田輝介駐韓日本国特命全権大使らが出席され、 日本の伝統文化を通じて両国の相互理解を深めました。
  また、客員教授就任式・お家元特別講演・茶道デモンストレーションに続き、朴銓烈日本研究所所長の 「『南方録』にみる日本茶道の美意識」と題する学術発表がなされるなど、韓国における茶道の広がりと研究水準の高さが示される絶好の機会となりました。


中央大学外観 大学構内のアートセンター大劇場で開かれた
「日本茶道国際学術発表会」


講演されるお家元 日韓両国の裏千家社中による
茶道デモンストレーション